
支払調書が来なかったら確定申告できないの?
確定申告時期に、「取引先から支払調書を届かない、貰えない」「確定申告書が作れない」と悩んでいる方からお話を聞きます。
支払調書を確定申告書につけなければならないのでしょうか。
そもそも支払調書は、企業が税務署に提出する法律で定めらてれいる税務署が所得を確認するための法定調書のことです。
原稿料やデザイン料、印税、不動産の賃料、弁護士報酬など法律で決まった取引をしたときにだけ発行されます。
これらに該当する取引をした企業は、1年間で誰に何をいくら支払いし、いくら源泉徴収したのかを税務署に報告する義務があります。
この支払調書は、企業から個人事業主へは、その発行を義務付けられていません。
あくまで企業が「確定申告の時に大変だろう」と好意で発行してくれているのです。
ですから、支払調書を待って確定申告書を作成していたら、確定申告ができなくなってしまいますね。
また、支払調書を確定申告書に添付する必要もありません。
ですから、企業からは届かないことを前提にして、日々の帳簿をしっかりと整えることが大切なのです。