
個人事業主を法人化
最初は、個人事業主でスタートして、売上が上がってきたら法人化しようかなとお考えの方は多いと思います。
個人事業主でいると、所得が増えれば増えるほど税率も比例して上がっていきます。
しかし、法人は、ある一定の税率となっています。
個人事業主の 1年間の所得が
695万円を超えた場合の 税率は23%、
900万円を超えると33%
1800万円を超えると
なんと 40% ・・・ となってしまいます。
法人であれば、以下のように一定なのです。
800万円以下 の税率は 20%、
800万円超 の税率は 30%
個人事業主は、所得が多ければ多いほど税率があがりますので、ある程度売上が上がった時点で、法人にしてしまった方がいいと思います。
個人事業主が法人化することでのメリットは? というと・・・
☆ 消費税の納税額が0円になる
個人事業主が法人化した場合、2年間、消費税の徴収を免除されます。
☆ 給与所得にすることでの節税
事業主に支払われる給料が従業員に支払われる給料と同様に経費にすることができます。
つまり、給与所得控除によって節税対策ができますよ。
☆ 信用力が上がる
法人化することで、信用力が上がります。
相手の取り引き先からしてみれば、小さな個人事業主よりも、大きな会社の方が安心するでしょう。
決して上辺や見た目が全てというわけではありませんが、信用力が増すことに変わりはありません。
☆ 事業主の福利厚生費を経費にできる
個人事業主では、従業員の福利厚生費しか経費にできません。
しかし、法人化して、法人契約の生命保険に加入することで、その保険料を経費にすることができます。
☆ 社会保険に加入できる
個人事業主の場合は、原則として国民健康保険や国民年金へ加入しますが
法人の場合は、社会保険(健康保険,厚生年金)に加入できます。
などなど
これらメリットは、個人と法人を法律上、別のもの として扱うために可能になるものです。
個人事業主が法人を設立する際の意志決定に使うだけでなく
法人となってからも、十分活かしていきたいものです。